2013年6月5日水曜日

ハンナソマティクス

ハンナソマティクスは、筋肉を意識的に緊張させて、それから自然にゆるまるところまでゆるめる体操です。筋肉の感覚と動きを意識しながら身体を動かします。

ハンナ・ソマティクスは、ヨガのように床の上で行う体操と、施術者と一緒に行う手技があります。床の上では重力が負荷となり、効率よく筋肉をゆるめます。手技療法では施術者が小さな負荷を与えることで、クライアントは筋肉の収縮を感じながら、意識的にゆるめることができるようお手伝いします

ハンナ・ソマティクスの目的は、筋肉からストレスを開放し、柔軟性を取り戻すことです。筋肉を柔軟にする方法を知っていると、疲れなを感じない身体にすることができます。

硬く縮こまった筋肉に覆われた身体は窮屈ですが、柔軟な筋肉になると、身体はより軽く自由になります。


★★★★★★★★★★★★

ハンナ・ソマティクスのワークは「センサリー・モーター・アムネジア」と呼ばれる理論に基づいて行われます

センサリー・モーター・アムネジアとは何か

   ・慢性的(自動的/機械的/習慣的)な筋肉の緊張
   ・感覚と運動の記憶喪失
   ・無意識

    
センサリー・モーター・アムネジア は、身体が繰り返しストレスを受けることによって起こります。毎日のストレスに筋肉が絶え間なく反応するうちに、
筋肉の収縮が習慣化し、リラックスすることを忘れます。

慢性的な筋肉の収縮は脳幹レベル(無意識・反射的)で起こります。

そのため、私たちは気づくことができません。
収縮を止めてリラックスすることができないので、
筋肉は無意識のうちに収縮を続けます。


例えば、肩こりや腰痛は知らないうちに起こります。
気づくと肩がはっていたり、腰が痛かったりします。

慢性化した肩こりや腰痛は、本来のリラックスした状態を覚えていません。
動きも制限され、感覚だけでなく、本来の自由な動きも忘れています。

この“感じること”と“動くこと”を忘れてしまった状態が
センサリー・モーター・アムネジア です。


慢性的な肩こりや腰痛だけでなく、姿勢の歪みなど、様々な身体的問題がセンサリー・モーター・アムネジアによって起こります。


センサリー・モーター・アムネジア は日々のストレスだけでなく、
戦争や災害など、幼少期からのトラウマとなるような悲惨な出来事、
あるいは大きな事故、手術などによっても起こりえます。



センサリー・モーター・アムネジアは解消できる


感覚と動きをもう一度意識することで、
脳幹レベルの無意識の収縮を意識化し、
筋肉のコントロールを脳幹レベルから大脳皮質レベルにシフトさせ、
筋肉を随意的にリラックスさせます。

筋肉の柔軟性と弾力性を取り戻すためには、
からだを意識すること、つまり感じること、意識して動かすことがとても大切です。



ハンナ・ソマティック・エクササイズ

ハンナ・ソマティック・エクササイズは、センサリー・モーター・アムネジアを効率よく解消できるよう考えられています。エクササイズのなかで、からだの特定の筋肉に意識を向け、感覚を意識化することが大切です。一旦は収縮させ、それからゆっくりと少しずつゆるめることで、無意識の収縮を意識的にリラックスさせ、筋肉の弾力を取り戻していきます。


老化現象



私たちは通常、肩や腰など身体の節々が痛くなったり、硬くなると「老化」と考えます。ハンナ・ソマティクスでは、老化による身体の痛みや凝りは、習慣的に筋肉を使わなくなることで老化と呼ばれる現象が起こると考えます。


トーマス・ハンナ


米国の哲学者である、トーマス・ハンナ(1928-1990)は、
カリフォルニア州ノバトでソマティック研究所(Novato Institute of Somatic Research and Training)の設立し、ハンナ・ソマティック・エデュケーション・トレーニングを開始しました。イスラエル出身の物理学者、モーシェ・フェルデンクライスと親交が深く、
1975年に米国初のフェルデンクライスメソッドのトレーニングを開催し、米国に広くそのボディワークの手法を紹介しました。ハンナ・ソマティクスはフェルデンクライスメソッドを基礎としています。